そふといちば(のぞきコム)の利用規約は緩すぎた?違法性、運営が逮捕された原因についても
つい先日まで通常運用されていた、皆さんご存じの「そふといちば」及び「のぞきコム」というアダルトコンテンツ販売サイトは現在閉鎖状態となっています。
フリーマーケット形式(マーケットプレイス)のアダルトコンテンツサイトは他にもあったはずなのに、なぜ「そふといちば」は特に利用者が多く、盛んだったのか。
それは売り手(アップロード)側の販売するために必要なハードルが異様に低かったからなのかなと僕は想像しています。我々のような買い手側が普通は目にすることの無い「のぞきコム」売り手会員の利用規約が実際どうなっていたのか、ふと気になったんですよね。
すでにあちこちで話題になっていますが、今でも「のぞきコム」にアクセスして閲覧する方法が発見されてるんですけど皆さんは知ってましたか?
スマホ画面のページにアクセスするという方法でいけるみたいです。
これはどういうことかと言うと、僕のサイトの場合もそうなんですが、PCで閲覧している方はブラウザのウィンドウを横に縮小してみてください。

するとスマホ画面用のレイアウトに変形すると思います。これはレスポンシブといって、ページを変えずに1つのURLで画面サイズの違う端末でも両対応できるように設計されているからです。というか僕のブログは自作したんで僕がそういうふうに作りました。
今はレスポンシブデザインになっているサイトが多いですが、そふといちばのように、PC画面とスマホ画面を別のURLでページを作成して表示を分けるサイトも結構あります。
スマホでネットサーフィンしている時下のほうに、「pc画面表示はこちら」みたいなリンクがあるサイトがそれです。
話を戻しますね。
現在は「そふといちば」にPCでアクセスしようとすると「メンテナンス中ページ」にリダイレクトされるようにphpのコードを記述されているみたいなんですが、スマホページはなぜか変更していなかったんですね。
その仕様を使って僕は今まで気にする機会がなかった、「のぞきコム」で定められていた販売者側の利用規約がどうなっていたのか一通り目を通してみようと思います。

「のぞきコム売り手会員様ご利用規約」というページですね。まだ残っていました。
色々と記載されてますねー。
万が一、当規約に違反したり、弊社または他の利用者に損害や迷惑をかけた場合は、お客様のアカウントまたはアクセスを終了、一時停止、制限する権限を有します。
一見厳しそうなことが書かれています。
やはり特に気になるのは、「販売不可な商品について」「サイトご利用にあたっての禁止事項」この辺りですかね。
のぞきコムでは、以下に該当する商品は販売できません。
児童ポルノに該当する恐れのあるデジタルコンテンツ
動物との性行為及びそれに準ずる行為が収められているデジタルコンテンツ
他人の肖像権、プライバシー権を侵害する恐れのあるデジタルコンテンツ
インターネット、携帯電話等で収集したデジタルコンテンツ
出会い系に関するデジタルコンテンツ
ネズミ講やマルチ・マルチ紛い商法に関するデジタルコンテンツ
他人の名誉を毀損したり、他人を誹謗中傷するデジタルコンテンツ
弊社所在国の法律に反するデジタルコンテンツ
その他、「のぞきコム」運営事務局が独自の判断で不適当とみなしたデジタルコンテンツ※18歳未満(高校生以下)のモデルを用いた商品については、販売をお断りいたします。
※上記に該当する行為を行って得られた報酬については一切お支払をする事はできません。
一般的に違法になると考えられる項目といった感じですね。先日事件となったのは「児童ポルノに該当する恐れのあるデジタルコンテンツ」この部分の取り締まりが甘かったことがきっかけとなってしまいました。
あとは著作権や肖像権の話ですね。
売り手会員様は、販売しようとするデジタルコンテンツが、著作権、著作隣接権、肖像権等の第三者の権利を侵害するおそれがなく、また法律に違反するものではないことを保証するものとします。
「のぞきコム」では、アップロードされたデジタルコンテンツが第三者の権利侵害するものではなく、また法律に違反するものではないという前提で、デジタルコンテンツの販売を許可するものであり、従って、アップロードされたデジタルコンテンツに対して第三者の権利侵害に関する問題や何らかの法的問題が発生した場合は、そのデジタルコンテンツをアップロードした売り手会員様が当事者間で解決するものとし、「のぞきコム」運営事務局には一切の責任がないものといたします。
読んでみると、「のぞきコム」では販売者が逮捕に繋がってしまうようなことは建前上禁止になっていますが、実際は関与しないのでトラブルになったら当人同士で解決してくださいといったように感じます。
それ以外にも利用規約はたくさん書かれていますけど、これといった禁止事項や利用する上での必要事項は特には無く、違反した場合の処分や手数料についてなどでした。
いちおう最低限の規約は記載しておくのであとは自己責任で、といったスタンスだった印象を受けますね。
そりゃ無法地帯になってしまってもおかしくないですよね。なぜ「そふといちば」が栄えていったのか理由がなんとなく分かった気がします。
「のぞきコム」の利用規約を見て、他のアダルトサイトがどうなっているのかも気になってきました。「そふといちば」と比べてどれほど違うのか、どうして50%もの手数料を取られる「のぞきコム」をかつて多くの販売者が利用していたのか、その辺りの理由を次回調べて比較していきたいと思います。